福良GM「ずっと由伸の夢であった…これだけ貢献してくれ、送り出したいなと」

　オリックスからポスティングシステムでドジャースに移籍した山本由伸投手（25）が30日、大阪市内のホテルで「惜別会見」を行い、古巣での思い出や感謝の思いを語った。

　会見の最後に花束を手に登場した福良淳一GM（63）。山本の入団当時の監督で、7年間、絶対エースに成長していく姿を見続けてきた。今回の決断、そして挑戦について「ずっと由伸の夢であったしね。ようやく夢がかなったかなと。これだけ貢献してくれて、送り出したいなというのはあります」で笑顔で語った。

　山本の夢が現実となり「頑張ってということで、良かったな、おめでとう」と声を掛けたという福良GM。チームにとっては痛いが、山本が自分の力で夢を勝ち取ったメジャーの舞台。「そんな感じですね。確かに痛いですけど」と正直な胸の内を明かし会見場は温かな笑いに包まれた。

　ドラフト4位で入ってここまで成長してきた25歳の絶対エースがチーム残したものを問われ「やっぱり若い連中の目標にもなったし、賢い子ですからね。そういうところも、みんな見ているんじゃないですか」と語ったGM。昨年オフの吉田正尚に続く挑戦になったことについて「夢だけじゃなく、しっかり成績を残さないとということですね。しっかり成績を残してますからね、由伸は。そういうところじゃないですか。しっかり成績を残してくれたら、こっちも送り出したいというのはあります」と自身の、そして球団の考えを示した。

　入団時の印象は「元々いいものは持っていたんですけど、回復力というのが、1年目とかは遅かったので。そこはやっぱり自分も考えながらやっていって。1年目はそんな感じですね。中10日ぐらい空けないと戻ってこないとか。そこをいろいろ自分で考えながらやってきた」と懐かしそうに振り返っていた。